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世界観


<目次>

舞台

舞台は蒼き美しき惑星ーー『アーベル』。

この星は東にある陸続きの王国「ソルトニア」と、西側にいくつもの諸島を連ねる帝国「ビリアン」がある。

 

島国の中には両国に属さないところもある。

また、南北の極点にも国規模の土地も存在するが、とても人が住めるとは言えない程極寒であること、生身では溶けてしまうほど言魂の濃度が濃い。

 

公転周期はほぼ“地球”と同等(24時間365日)。

大気もあり、“地球”と似ていると言われている。

 

初代王と女帝が君臨したその日を“1年1月1日”とし、それ以前を創成歴“(ウィシポール)○年“という。

世界人口は約10億人。ヒトの平均寿命は「風物語 ~Wind Story~」時は45歳くらいである。


2つの言語

言語は「標準語」と「天地創造語」の二種類がある。

標準語

普段の会話に用いられる。

本編の会話はこの言語で繰り広げられている。

 

天地創造の言葉

「天地創造語」「真名」「古(いにしえ)の言葉」「龍の言葉」「創成歴の言葉」とも言われ、一つ一つの言葉に魂が宿るといわれている。

 

言魂や魔法を使うときに必要である。

「風物語 ~はじまりの詩~」ではこの言葉が主。

本編上では標準語であるが、ある地域だけは天地創造の言葉を主としている。


アーベルの世界に存在する“モノ”

アーベルに存在するモノは遺伝子のように複雑に絡み合った複数の「言魂」と、核となる「真名」が1つ必要から成り立っている。


言魂(フィオン)

簡単に表すと元素やエネルギーと類似するもの。

アーベルの世界を彩る源である。

 

言魂には「焔」「天」「地」「海」「光」「闇」「風」の7種類の属性がある。

 

火と破壊を意味する。

速攻、または徐々に力を上げていく。龍の攻撃の大半はこの属性。

空と神罰を意味する。

鉄壁の守りと必殺技級の高火力な魔法攻撃が特徴。 

大地と源を意味する。

数多のエネルギーの力を借り、一時的にステータスを飛躍させる技が多い。

水と変化を意味する。

ステータスに影響する技が多い。防御貫通攻撃があるのは海のみ。

癒しと音(詩)を意味する。

回復術が多い。天の属性に次ぐ守りも誇る。天と相性がいい。

妖と呪を意味する。

命を削る術もある。視えないものが視えたりすることもある。

調和を意味する。最もレアな属性。

全ての属性を扱える。


真名

真名は固有名詞の一つ。「天地創造の言葉」の一種である。

その“モノ”の全てであり、奪われればその“モノ”の全てを奪われる。

同じ時間軸の間では同一の真名は存在しない。

 

真名は親、兄弟も知ることが無く、生を宿した瞬間から記憶に刻まれる不思議なものである。

 

別の時間軸で同じ名を真名とする者は、その前に名乗っていた者の何かしらを影響を受けていることが多い。


魔法について

魔法は「天地創造の言葉(または真名)」、対応する「言魂」、そして自身の属性の一致が必要である。

天地創造語の意味を理解したうえで紡いだり、魔方陣を描くことで魔法を発動する。

口伝術などの高度な魔法は“開発者”の心情とも一致しなければ起動しない。

アーベルに存在するモノ全てに許された力である。

 

魔法は外灯など生活の一部にも浸透している。

ただし、アーベルの世界では科学も重視する部分もあり、学者によっては魔法があるから科学、科学かあるから魔法が存在すると言われるほど。

 

ヒトが魔法を使う際は、自身の体に巡るとなる言魂の属性が1つ、主の属性を支える役割をもつとなる言魂の属性が2つの計3種のうちに該当する属性の魔法しか使えない。

ただし、「風」の属性は威力は弱まるが他の属性も扱うことが可能である。

主の属性が一番威力が高く、従の属性は主よりは劣るが2種とも同威力か多少なりとも高低さがあったりする。

 

魔法の種類は“世界”を崩壊させるほどの力をもつものも存在する。

創成歴元年より魔法の扱いに制限をかけるため「風導士」の資格を導入する。


種族について

●ヒト

「人」では無い。ここのアーベルに住まう者は全て「ヒト」と表記する。

この話では人と表記する者は別の存在である。